機械設計エンジニアの平均年収はどのくらい?
機械設計エンジニアの平均給料を知っていますか?企業規模、年齢によって大きく異なります。高い年収を求め、中小企業から大企業へ転職する人も多い中、今回は企業規模と年齢に分けて平均年収をご紹介したいと思います。
1.大手、中小、派遣の平均年収
まずは、大手企業、中小企業、派遣社員でそれぞれの年収を年齢ごとにご紹介します。
大手企業
20代 400〜500万円
30代 500〜600万円
40代 600〜700万円
中小企業
20代 300〜350万円
30代 350〜450万円
40代 450〜550万円
派遣社員
20代 300〜350万円
30代 350〜400万円
40代 400〜450万円
この数字からわかることは、大手企業の40代が一番高い給料をもらい、中小企業と派遣社員の20代が一番安い給料をもらっているということです。企業規模でそこまで給料は変わらないという人もいますが、実際は企業規模が給料に大きく関係していることがわかります。
大企業と中小企業では、初任給の時点である程度の差があり、さらにそこから昇給の速度も異なります。それに加えて、ボーナスの金額も異なるため大きな差がついてしまいます。また、金額に現れていない部分として、福利厚生があります。大企業は本の購入、ホテルの割引など様々な福利厚生を用意していますが、中小企業でそれは期待できません。
次に機械設計エンジニアの派遣社員の給料を見てみると、中小企業とはあまり変わらないことがわかります。機械設計エンジニアのスキルは、専門性が強いため他の派遣社員と比べて高い給料が約束されています。しかし、会社の業績が悪くなれば、最初に首切りの候補にあがるなどスキルに関係なく職を失うリスクがあります。
2.給料を上げる場合はどうすればいいか
中小企業や派遣社員が給料をあげるためには、3つの方法があります。一つは、中小企業から大企業に転職する方法です。この方法は簡単にはいきませんが、中小企業で高いスキルを持っている人に可能性があります。基本的には、取引先に引き抜かれる形が多いようです。
次に、特殊な技術を持った中小企業に転職する方法です。実は、すべての中小企業の給料が高くないというわけではありません。中小企業の中にも優良企業があり、大企業にも負けないような給料を出している企業もあります。これらの企業は、求人の募集が始まった時点で応募が殺到してしまいますので、機械設計エンジニアとして高い設計技術がなければ通過するのは難しいでしょう。
最後に、現職で役員になる方法があります。中小企業で機械設計エンジニアをしていると、取締役や社長と話す機会がよくあるはずです。特に技術をわかっていない人たちが上層部に多い場合、設計がわかる人材は貴重です。経営層の評価を上げていき、役員になれば役員報酬などもあり一般的な社会人よりは給料も高くなるはずです。しかし、一つ気をつけておきたいのが、中小企業にありがちなオーナー企業の場合、話は別です。役員は身内で固めることが多く、役員につける可能性は限りなく少ないと言えます。現職で役員を目指す場合は、可能性があるのかどうか考えたほうがいいでしょう。
3. 給料を上げるだけがすべてではない
日々仕事をしていく上で、高い給料を稼ぐことはモチベーションの一つになりますが、それよりもやりがいや人間関係がとても大切です。大企業となれば、多くの部署の関わりがあったり、外注管理があったり、部署によっては労働時間が伸びる可能性もあります。また、仕事を進めていく上でのハードルも高く、社内用の資料を作らなければいけないことや他の部署へお願いをしなければいけないことも多くなります。
もし今の業務に満足しているのであれば、給料を追い求めずに今の会社で長く働く道を考えてみてもいいでしょう。