退職時にもめないために!機械設計エンジニアが退職前にすべき社内行動とは?
会社を退職すると決めてから、退職するまでの流れをご存知ですか?
本日は、「設計エンジニアが退職前にすべき行動」についてお話しします。
この流れを知っているのと知らないのでは、円満に退職できるかどうかも関わってきます。
あなたの部下が突然、「来月退職します」と言いだしたら困りますよね。上司や会社も同じように感じます。
そうならないためにも、退職するまでの行動を事前に把握しておきましょう。
6ヶ月前から仕事の整理を始める
退職までの行動で一番大切なのが、この6ヶ月前の行動です。
機械設計のエンジニアとは、製造業の中でも引き継ぎが大変な部署です。特に、30代以降となれば、設計の実力がつき、部下を持ちます。社内や会社からも信頼され、プロジェクトのリーダーを勤めている人も多いのではないでしょうか。
そうなると、膨大な量の資料や、顧客との関係、終わりが見えないような複数の仕事を掛け持ちながら仕事をすることとなります。会社側としても、能力もあり、製造業の中心である機械設計のエンジニアに辞められると、プロジェクトが止まってしまう不安もあります。
そのため、仕事を辞める最低6ヶ月前に仕事の整理を始めましょう。まずは、自分の抱えている案件をプロジェクト単位でわけ、そのプロジェクトに関わっている人を設計、開発、試作実験などの部署に分けていきます。
次に、自分が関わっている仕事を、誰に振り分けることができるか考えます。仕事の振り分けは、会社の仕事だと思われがちですが、小さな会社であればあるほど、一人のエンジニアへの依存は高く、代わりが見つからないことがほとんどです。
そのため、あらかじめ、仕事を整理し、誰に仕事を預けられるか考えておく必要があります。
また、新しい案件を受けないようにしたり、部下に任せるようにしたりすることも求められます。
4ヶ月前に上司に伝える
4ヶ月前になったら、上司に伝えましょう。この時、就業規則に気をつけましょう。会社によっては、1ヶ月前までに言えばいいところや、3ヶ月前でいいところもあります。法的拘束力はありませんが、穏便に済ませるためにも早めに伝えることが大切です。
(なお、ここでは4か月前と書きましたが、退職の準備の進捗状況によっては、就業規則で決められた最短期間で上司に伝えて退職することも可能です。)
上司に伝えた後、引き止められる場合がほとんどだと思います。その時に、あなたが受け持っているプロジェクトや仕事を、引き継げる人がいないと言われます。その時は、今まで整理してきた考えを元に説明するといいでしょう。また、残り3ヶ月もあれば、引き継ぎできることを強調します。
※ちなみに筆者は、引継ぎについて説明できるように準備していたため、1.5か月前に上司に伝えてスムーズに退職できました。
3ヶ月前に引き継ぎを始める
引き継ぐ相手によって引き継ぎの方法が変わってきます。機械設計と言っても、大きな会社によっては全く担当する製品が異なることもあります。
もし、引き継ぐ相手が、他のグループやチームから来る場合、自分の部署のことや製品の特徴から説明する必要があります。
また、会社の大きさによっては、全く違う部署から異動して来ることもあります。特に中小企業の場合は、人材不足なことがあり、製造部や試作部などから人を引っ張ってくることもあります。
そうなると、付きっきりで指導しなければいけません。退職3ヶ月前となると、転職先に履歴書を出したり、面接を行ったりする時期です。そんな時に、手取り足取り指導をしていると、転職活動に影響が出てきます。
自分がそのような状況になるかどうかは、会社によって様々ですが、以前退職者が出た時に、会社がどのような対処をしたか参考にするといいでしょう。
まとめ
退職時に把握しておかなければいけない、退職時までの社内行動について紹介しました。
この流れで一番大切なのは、上司に伝える前の事前準備です。仕事の整理ができていない状態で退職の話をすると、スムーズに話が進まなくなる原因となります。
退職を考え出したら、まずは仕事の整理から始めてみましょう。