20代で転職するならタイミングが大切
新卒で入社したうち3人に1人は、3年以内で退職してしまいます。しかし、スキルや知識も十分に身についていないため、条件のいい転職先を見つけるのに苦労します。
そんな状況を避けるためにも、20代の転職で大切なのが「タイミング」です。いつ転職しても同じというわけではなく、働いた期間によりスキルや知識も変わり、転職先からの評価も変わってきます。
本日は、転職のタイミングを比べながら、20代の転職を成功させる秘訣を紹介します。
就職1年目で転職は厳しい
新卒で入社した会社が自分の思っていた場所とは違うと感じ、退職をする人が多いのが1年目です。特にメーカーの場合は、最初の一年目は現場実習に回されることが多く、工場で働くために入社したのではないと思う人も多いのではないでしょうか。
企業から説明される理由も、現場を知らなければ設計はできないというもので、設計業務をするために入社した人では理解できないこともあるでしょう。
1年で退職し、転職するとなると現状はとても難しいでしょう。扱いとしては、第二新卒になります。実績や経験がなく転職先を探すのに苦労します。また、新卒で入った会社を1年で辞めてしまった理由を聞かれます。会社によっては、継続できない人間と評価する会社もあるでしょう。そのため、1年での退職でキャリアアップを目指すのはおすすめできません。
思っていた仕事と違うと感じないようにするためには、できるだけ面接時に質問することと、自分が何を重視して会社選びをするのかはっきりとさせておく必要があります。また、100%満足できる会社はほとんど見つかりませんし、時間が経たないと仕事も任せてもらえません。最初の1年で辞めるよりはもう少し働いて様子を見るのもいいでしょう。
就職3年目から有利
1年目の転職は厳しいとお伝えしました。最低でも3年の経験があると転職先に幅が広がります。3年目というのは、現場実習をおこない、CADを使ったり、お客さんと打ち合わせをしたり、設計の知識や社内の動きを徐々に把握してくるころです。
「最低でも3年は働け」と言われているのには、このような理由があります。採用する側としても、3年間働いた実績を評価しますので、大手企業への転職の可能性もでてくるでしょう。環境に不満がなければ、大きな仕事を任されるまで頑張ったほうが多くの経験ができ、後々転職に有利になります。
理想はマネージャーを経験してから転職
20代の転職で一番有利なのは、20代後半での転職です。特に4大卒で入社した場合、20代後半となれば5年以上の経験を持っていることになります。
製品に対する知識や設計全体に関する知識もつき、周りのお客さんや社内からも徐々に信頼を集めます。また、早い人であればプロジェクトのリーダーにもなりチームの進捗管理の能力も求められます。
ある程度のことは自分で判断でき、仕事を任せることができる人材として、転職市場では価値があがります。年齢も20代ということであれば、この先20年、30年と活躍してくれることを考えると、採用者側からすれば魅力ある人材です。中小企業で働いていれば、取引先からヘッドハンティングを受けることもあります。
まとめ
転職をする理由は様々ですが、タイミングはとても大切です。特に20代後半となれば転職市場では価値がある時期なので、転職を希望しているなら挑戦してみてはどうでしょうか。
逆にエンジニア1年目の転職は転職先も少なく、新卒と同じような扱いを受けます。現場実習に耐えれずやめたとしても、転職先でも同じように現場実習をする可能性も高いです。
設計をしたいという思いで入社したのであれば、設計の仕事を一通り学んでから転職したほうが、希望する会社が見つかりやすくなります。