中小企業から大手に転職する3つの限られた方法
「大手に転職してキャリアップしたい」
「自分の技術をもっと高いレベルで試したい」
「上流工程で仕事をしてみたい」
機械設計エンジニアでこのように考えている人も多いのではないでしょうか?大手に行けば、給料だけではなく待遇や福利厚生がよくなります。また、上流工程で働くことは一つの憧れかもしれません。
今回は、中小企業から大手へ転職する方法をご紹介します。
取引先や派遣先企業に引き抜かれる
大手企業に転職するためには、取引先や派遣先企業と関係を作っておく必要があります。設計職として仕事をしていれば、社内の部署と調整をおこなったり、顧客と打ち合わせをしたり日々多くの人とコミュニケーションをとる機会があります。
時には設計業務に集中したいと思うこともあるかもしれませんが、この関わりが大手へ転職するために必要な要素です。
人を採用するということは、簡単なことではありません。応募者がどのような人間で、どのような技術を持っているかわからないからです。
しかし、すでに取引があり人間性や技術力がわかっていれば、そのような不安もなくなります。もし、取引先に大手企業があるのであれば、顧客との関係性を築けるように積極的にコミュニケーションをとり、顧客満足度を高めるように努めることが一番大切です。
また、「派遣先企業に引き抜かれる」という方法もあります。設計職として企業に派遣されている場合、社内に設計者が足りない、もしくは必要な技術を持った人がいないことが考えられます。そのような場合、企業はコロコロと変わってしまう派遣社員よりも、正社員として迎え入れたほうがいいと考えることもあります。
正社員になる可能性がないと思いながら働くのではなく、「顧客の満足度向上のために仕事をすること」が次に繋がるでしょう。
また、顧客の満足度を向上させるためにコミュニケーションをとることは良いことですが、エンジニアの方で、コミュニケーションに対して苦手意識を持たれているかたも多いことでしょう。
でも、心配いりません。コミュニケーションより、もっと大切なことがあります。それは、「日々、目の前の仕事をきちんとこなすこと」です。
上司がいないから、先輩がいないから、管理者がいないからと、さぼっている人には、声がかかりません。誰も見ていなくても、目の前の仕事をまじめに実施できる人こそ、求められる人材となるでしょう。
努力にせよ怠惰にせよ、人の行いはどこかで見られています。普段の善い行いは、きっといつか認められることでしょう。
転職エージェントからヘッドハンティング
転職エージェントから「ヘッドハンティング」を受けることもあります。突然知らない人から電話があり、話を聞いてみると転職の話だということはよくあります。
転職エージェントとは、いい人材を探し出し他の企業に紹介をする人です。時には、大手企業から依頼を受けて人材を探している場合もあります。
ただ、デメリットとしては完全なマッチングができるわけではないということです。転職エージェントは、企業に人を紹介し採用が決まった時点でお金をもらうという仕事です。
そのため、中にはマッチングのことは考えずに、とにかく仕事を紹介してくる人もいます。ヘッドハンティングの電話があった場合は、気をつけるようにしましょう。
地道に転職活動
取引先に大企業もなく、転職エージェントからもヘッドハンティングがないという人は、地道に転職活動をするしか道はありません。
ただ、中小企業から大手企業への転職は簡単でないことは確かです。重要なポイントは、実績と言えるものを作る必要があります。設計職で言えば、プロジェクトリーダーや実際に開発した製品、特許など、一目で技術力が証明できるものです。逆に何も実績がない場合、門戸はかなり狭いと思ったほうがいいでしょう。そのため、3年から5年は実績を積んでから転職をするのが一番の近道となります。
以上、中小企業から大企業に転職する方法についてご紹介しました。一番可能性が高い方法として、「取引先の企業へ転職する」という方法です。
仕事の中で信頼関係を築くことで、顧客から引き抜かれる可能性が高くなります。転職エージェントは、大企業とのパイプとして行動してくれるので、自分で地道に転職活動をするよりは可能性が高いでしょう。どの方法にも共通して言えるのは、実力や実績が大切ということです。これから転職をする方は参考にしてみてください。