取引先や知人から引き抜かれるためには信頼関係の構築が重要
転職の一つの方法として、知人や取引先から引き抜かれることがあります。これは夢物語ではなく、実際にあることです。
しかし、すべての人が共通して引き抜かれるわけではありません。
本日は、どのような人が、知人や取引先から引き抜かれるかをご紹介します。
取引先から引き抜かれる方法
取引先といっても外注先と顧客がありますが、どちらにも共通して引き抜かれるポイントが継続的な信頼関係の構築です。同じ職場で働く上で、信頼できない人とは働きたくないはずです。しかも、引き抜くということは取引先の誰かが社内に掛け合ってくれているということです。
変な人を採用してしまえば、自分の評価が傷ついてしまうため、信頼される人になる必要があります。
信頼されるためには、顧客に限っていえば、「納期を守ること」、そして「顧客の課題を解決できる能力」が求められます。
納期を守ることは約束を守るということです。設計業務はチームとして仕事をしますので、約束や決まりを守れない人はまず信用をえることができません。
また、顧客の課題を解決する能力は非常に大切です。言い換えれば、いつでも相談を受ける関係になるということです。
なぜ引き抜きがあるかといえば、顧客で解決できない課題があるからです。常に相談を受ける関係ができているということは、解決できない課題に対しての答えを求められているということですので、相手にとって必要な存在になっているといえます。
実際に、中小企業で働いているエンジニアで顧客に引き抜かれる人は存在しています。中小企業で働いていると設計業務以外に幅広い仕事をすることになります。その時点で、大手の企業では経験できないような部分も担当するので、大手の企業の設計者が持っていない知識を持つことになります。
外注先の場合は、少し状況が異なります。機械設計のエンジニアは、外注先とやりとりが頻繁に発生します。試作時の加工方法や部品メーカーの選定など、設計担当者は設計以外の業務もこなしています。
そうなると、外注先と関係ができ退職する際に引き抜きをうることがあります。しかし、この場合に求められるものは顧客から求められるものとは少し違います。外注先から誘いを受けるときは、基本的に現職先とのパイプを太くすることが目的です。もちろん、能力をかられて誘いを受ける人もいます。
知人から引き抜かれる方法
知人から引き抜かれる方法として、大学の友人を頼る人もいます。大学の知人であれば、似たような業界に進んでいる可能性が高いです。
ただ、この方法はあまり現実的ではありません。なぜなら、仕事上での信頼関係ができていないからです。すでにお伝えした通り、引き抜きを受けるためには信頼関係が大切です。知人の場合、大学で一緒の時間を過ごしていたとしても、仕事での関係ができていないため引き抜かれることは難しいかもしれません。
また、知人がある程度の役職についていることが大切です。担当者レベルの場合、社内で推薦することもできません。そのため、知人から引き抜かれるためにはいくつかの条件をクリアする必要があります。
他には、ビジネス交流会や展示会で知り合った人と関係を深め、引き抜きをうける場合です。このケースの場合、社外で人間関係を作る努力をしなければいけません。
まとめ
知人や取引先から引き抜きを受けるためには、常に信頼関係を築いておくことが大切です。相手側も、社内で推薦をする立場であるということを忘れてはいけません。信頼関係を築くためにも、当たり前のことは当たり前におこないながら、顧客から常にアドバイスを求められる関係を築くようにしましょう。
信頼関係を築くために、納期を守ったり、課題解決能力を養ったりすることなど述べてまいりましたが、一言でいうと、「普段の目の前の仕事を責任もって行う」ということです。見えない努力であっても、どこかで誰かが必ずあなたの「おこない」を見ているのです。