HOME 初めての方へ テキストで学ぶ eラーニングで学ぶ セミナーで学ぶ

機械設計エンジニアの基礎知識 | 設計・3DCAD・製図・金型等

ねじの種類と形状

ねじの形状は、様々な用途、外見によって適切なものを選ぶ必要があります。

ボルト

部品と部品を締結して、固定する事ができます。軸部の全てがねじである全ねじ(フルスレッド)だけでなく、半ねじ(中ボルト)もあります。材質は、鋼、ステンレス、アルミ合金、チタン合金、あるいは樹脂などがあります。

写真

名称

概要

六角ボルト 一般的にボルトと言えば、この六角ボルトを示しており、スパナやレンチを使って締めることができます。建設や大型機器などに使用されることが多いボルトです。

座金組込み六角ボルト 機械や建設、車両に使われることが多いボルトです。ボルトに座金と平座金が組み込まれており、脱落しないため、作業効率が良いといわれています。

六角穴付ボルト 六角ボルトと比べて呼び径が短いものもあるのが特徴です。六角レンチを使って締められますが、力をかけすぎると六角レンチが破損する事があり、注意が必要です。デザイン的な理由で選ばれる事もあります。

アイボルト リングの部分にワイヤーやチェーンを取り付ける事が可能です。リングの部分には、歪みや変形が生じない保証荷重が決められています。

蝶ボルト 工具が無くても人の手で締めることができるのが特徴です。英語で、ウィングボルトとも呼ばれます。ボルトを締めたり緩めたりすることを繰り返す部分での使用に適しています。

小ねじ(こねじ)

主にプラスドライバーを用いて、締めたり、緩めたりすることができます。近年では、マイナスねじは締め付ける力が弱く使用されるケースが少なくなっています。
写真 名称 概要

ナベ小ねじ 一番よく使われているねじで、鍋のような丸みのある頭部の形が特徴です。安価で使用用途も広いため、家電や車両など様々な場所で使われています。

皿小ねじ 上部が平らになっており、取り付けたときにねじの部分の出っ張りをなくすことができます。扉のちょうつがいなど、住宅設備に多く使われています。

トラス小ねじ トラス小ねじは、頭部の外径が大きくなっています。部材と接地面積が大きいため、重量物などをしっかり固定したい時に使われることもあります。

バインド小ねじ バインド小ねじは、トラス小ねじと比較すると、頭部の縁の部分が丸くなっており、ナベ小ねじよりも大きい事が特徴です。

止めねじ 頭部のねじ部分が同じ大きさであることが特徴です。モーターなどの回転部分に使われます。別名で、芋ねじとも呼ばれています。

木ねじ(もくねじ) 木材を固定する際に適したねじです。同じく木材を固定する釘と比べると、ドライバーを使う事で外すことが容易であることも特徴です。使用の際、下穴を作らないと木材が割れることもあるので、注意が必要です。

タッピングねじ (タッピンねじ) タッピングねじは、薄い金属の板であれば、部材にめねじがなくても使用することができます。木ねじの代用として使えますが、逆に木ねじは、タッピングねじの代用としては使えません。

ナット

ナットは、ボルトやねじと一緒に組み合わせて使います。
写真 名称 概要

六角ナット ボルト、ねじを固定するために最も一般的で多く使われるナットです。家電製品、精密機械から、交通標識や橋などの建造物まで様々な箇所で使われています。

六角袋ナット ナットの片面が丸みのある袋状で覆われており、貫通することができないようにしています。ネジが露出しないため、安全性を高めることができますが、使用前からねじの長さを測る必要があります。

蝶ナット 蝶ナットは、工具を使わずにねじを固定できることが特徴です。円弧状、角状、板状など形状は様々です。強固に取り付けが必要な箇所での使用は適していません。

フランジナット フランジの部分がワッシャーと同じ働きをします。フランジの裏にはセレートと呼ばれる溝が有る物と無い物があります。セレートが有ると緩みを防止できますが、部材に締め付け跡が残ります。

高ナット (つなぎナット、ジョイントナット) 六角ナットよりも全長が長いナットです。重量物、機械の足の部分の高さを調節するために使われます。

アイナット 頭部がリング状になっているナットでロープやチェーン、ワイヤーを通して使用することができます。

四角ナット (板ナット) 四角ナットは、溝などにはめ込んで使えば回転しないため、六角ナットのように手で抑える必要がなく、締め付け作業を行うことができます。

溶接ナット (ウエルドナット) 溶接ナットは、金属製の薄版などに溶接して、取り付けてから使用します。溶接ナットには、六角、四角、T型、丸形など様々な形状があります。

インサートナット 主にプラスチックに埋め込んで使用するためのナットです。材質には、真鍮やアルミなどがあります。

▼Eラーニング(動画)で32種類の機械要素を動画で学ぶ
⇒ 機械要素入門講座


▼Eラーニング(動画)で空圧・油圧・センサ、制御を動画で学ぶ
⇒ 機械要素入門講座 メカトロ編


\ 機械設計者向け「eラーニング」でスキルアップ! /

独自開発されたMONO塾の「ステップ式学習プログラム」<法人採用実績:600社以上


当サイトの記事は、無料会員登録をすることでPDFファイルで読むことができます。また、印刷することも可能です。設計者に必要となる製図、材料力学、機械要素など全部で18種類のテキストを無料でダウンロードしていただけます。 ダウンロードの詳細はこちらからご確認ください。



カテゴリーメニュー



スポンサード リンク