機械設計エンジニアの転職には、資格より実績が大切
世の中には、様々な資格があります。英検、漢検、自動車免許など数えればきりがありません。
一般的に、就職や転職には資格があれば有利になるという考えがあります。実際に、「有資格者でなければできない業務独占」や「仕事の実績がない場合」では、資格を持っていることが転職にプラスに働きます。
しかし、機械設計エンジニアが転職を成功させるためには、資格にこだわるのではなく実績にこだわるほうが評価をされます。
本日は、機械設エンジニアの資格を紹介しながら、資格よりも実績が評価される理由を紹介します。
資格が転職に役立つ場合とは
まず、どのような状況で資格が役に立つか把握しておきましょう。資格は、弁護士や医師免許のように業務独占ができる資格と、英検や漢検のように実力を証明する資格の2つがあります。
前者の資格についていえば、転職の際に企業側が条件としている場合があります。後者については、あくまで実力を証明するために使っているため、それを証明できる実績があれば必要ありません。
転職に有利な資格とは?
機械設計エンジニアが取得できる資格は主に2つあります。どちらも、独占業務ができるようになるわけではありませんが、個人の実力を第三者にわかりやすくするためには有効でしょう。
技術士(機械部門)
あまり知られていない資格ではありますが、取得難易度が高い「国家資格」です。機械に関わる部門から幅広く出題されます。
機械部門の他にも様々な技術士の資格がありますが、この資格を持っているからといってできる仕事が増えるわけではありません。資格をとる段階で機械設計の勉強をし、自分の知識に漏れがないかを含め、自分の実力を試す試験です。
ただし、国家資格ということもあり、機械設計エンジニアが取得する資格の中では一番難易度が高いです。そう簡単にとれる資格ではないことを念頭に置いておいたほうがいいでしょう。
機械設計技術者
技術士とは異なり、「民間資格」です。1級?3級まであり、3級は大学レベルの内容です。技術レベルを証明するためには、1級か2級の取得を目指しましょう。
ただ、機械設計エンジニアが取得をしたとしても、仕事の幅が広がるわけではなりません。履歴書などには書くことができるので、仕事の実績があまりない人には有効でしょう。
転職は資格より実績重視?
機械設計エンジニアが取得する資格は主に2つですが、どちらも資格を取得したからと言って専門的に何かできるようになるわけではありません。
企業側からすれば、中途採用は求める人材像がはっきりとしています。ポジションが用意されており、企業が要求することを達成できるか慎重に判断をします。そんな時、技術力を判断するため今まで積み上げてきたものを確認します。それが、実績です。
もちろん、資格は持っていて損はありませんが、資格を持っているからと言って、企業が求める仕事ができるわけではありません。
機械設計エンジニアにとっては、資格よりも実績を積み上げることに集中し、製図などの基本からチームのマネイジメントまで経験するようにしたほうがいいでしょう。
まとめ
機械設計エンジニアが転職に使える資格は2つありますが、それよりも実績が大切なことを紹介しました。
機械設計エンジニアで紹介した資格を持っている人は多くありません。それは、資格はあくまで目安にしかならず、実際のスキルや実績が大切だと思われているからです。
これから、転職をする前に資格の取得を考えている人は、まずは自分の社内での実績を整理してみましょう。そうすれば、転職で内定を勝ち取る一つの近道になるはずです。