失敗しないために!機械設計エンジニアは、転職する目的に優先順位をつけよう
転職する理由は、給料、通勤距離、会社の規模、福利厚生、やりがいなど人により様々ですが、転職に失敗する人は、転職の目的に優先順位をつけられていません。
特に、機械設計のエンジニアは、転職をすることで給料だけではなく開発環境や、設計対象の製品など多くの変化があります。給料を重視して転職しても、開発環境に満足できず再度転職をする人も見てきました。
転職する前に自分の中で優先順位をつけておくことで、転職後の後悔をできるだけ減らすことができます。
今回は、機械設計のエンジニアが転職する目的を3つ紹介します。3つの目的を参考にしながら、自分の中で優先順位を考えてみてください。
給料アップ
「会社に貢献しているのにしっかりと評価されていない」
「同期の方は、もっと給料をもらっている」
「同じ業界の中で、現在の会社の給与水準が低く過ぎる」
このような理由で、転職を考えいる人が多いのではないでしょうか。
機械設計のエンジニアは、スキルがあればあるほど他の会社からも必要とされます。中小企業で働いている場合、大企業のクライアントから高給提示され引き抜かれることもあります。
もし、今の会社の給料に不満があり、他の会社がより評価してくれるのであれば、転職をするのもいいかもしれません。
ただ、大企業に行くと、社内調整や上司へのプレゼンテーションなどの雑務が増え、設計業務に集中できなくなる可能性があります。
現在の会社の実務に満足しているということであれば、まずは会社と給料体系について相談してみるのも一つの手です。大手企業であれば難しくなるかもしれませんが、中小企業に勤めていて、会社にとってあなたが重要な人材であればあるほど、相談に乗ってくれる可能性は高くなります。
実際、私の周りでも給与アップしてもらえた人を何人も見てきました。ただし、相談するときは、会社をやめる覚悟ができ、どちらに転んでも良い状態が良いでしょう。なぜなら、条件をのんでもらえないときの手段を2重で考えておいたほうがいいからです。
開発環境を変えたい
機械設計のエンジニアは、会社の開発方針や世の中の技術の流れを把握している人が多いでしょう。設計業務は、常に新しい技術を取り入れなければ、いずれ時代に取り残されてしまうことを知っています。
しかし、一人のエンジニアが会社の開発方針を決めることはできません。会社が決めた開発方針が世の中の流れや自分の意志とかけ離れていると感じると、会社の未来に心配を抱き転職を考える人もいます。
また、大きな会社にいけばいくほど、開発設備が整っています。CADやCAEなど高度な設計ツールや実験設備、開発環境がある会社で設計をしたいのであれば、転職活動をするのもいいでしょう。今まではできなかった、新しい技術の習得や開発にも取り組めるようになります。
部下の育成体制が整っていない
新人をしっかりと育成できる体制がなければ、製図や図面の修正などの基本業務や雑務をいつまでたっても自分がしなければいけません。会社に採用を依頼しても、積極的に採用してくれる姿勢がなく、採用したとしても人事や上司が、教育を丸投げしてくる話は「教育あるある」です。
機械設計エンジニアとして中堅のポジションになると、管理業務が増えて来るため、部下の育成をしながら仕事をするのは簡単ではありません。
また、CADの使い方や図面の書き方などの基本を一から教える余裕がなく、部下が育たないということもあります。最悪、会社の体制に不満を持った部下が辞めてしまう可能性もあります。
部下が育たなければ、簡単な仕事も誰にも任せることができず、仕事が溜まる一方です。さらに、時間が取れなくなるため、個人のスキルアップや過度な残業につながります。
上司や人事と相談しても教育方針に変更がない場合は、転職を考えてもいいかもしれません。
まとめ
転職する目的は、紹介した3つに加え、通勤距離、残業の少なさ、転勤のなさなど、人により様々です。大切なのは、その目的に優先順位をつけて、転職活動をするということです。
優先順位がなく、なんとなく転職してから後悔する人を多くみてきました。
これから転職活動をする人は、まず転職する理由を書き出し、優先順位をつけてみてください。