回路記号
図面上での回路、回路図が何を表しているのかを紹介します。
例として、電球(ランプ)を光らせる単純な回路を書きます。
直線の部分が「導線」です。そしてランプや電源の部分の記号が、回路を構成するモノを表す「図記号」です。回路図は基本的にこの2つで構成されます。
また、図記号は好き勝手に書いて良いというものではありません。日本工業規格であるJISで、どの部品がどの図記号に対応しているかが決まっています。
もちろんJISは更新されますので、図記号が変わる可能性があります。昔の記号のまま使用している人もいますので、回路の図面を描く際は最新のJISを参照してください。
回路を構成する基本的なモノ
最後に回路を構成する基本的なモノ達を紹介していきます。
電源(Power source)
電流と電圧を供給します。電源が無いと回路は動きません。電源は直流電源と交流電源があります。直流と交流については次章で詳しくご紹介致します。
直流電源の図記号は
で、交流電源は、
抵抗(Resistance)
その名の通り電気の流れを妨げ、流れにくくします。
主に流れる電気の量を調整し、回路が正しく動くようにするために使用されます。
電気を妨げる大きさは「抵抗値」、「R」で表されます。単位は「Ω」(オーム)です。
この抵抗の図記号は
です。
新JIS導入の際に、下図のようなギザギザの旧記号が新記号である長方形に変わりました。しかし、ギザギザの記号も良く使われています。
コンデンサ(Capacitor)
電気を蓄え、放出する働きをします。
また、直流の電流を通さないので、直流電流に対しては絶縁 (電気を完全に通さない) の働きをします。
図記号は
です。
ダイオード(Diode)
電気を一方方向にしか流さない性質を持つ素子で、様々な種類があります。
実は電気をかけて光を発するLEDもダイオードの1つです。(発光ダイオードと呼ばれています。)
※仕組みを理解するには半導体の知識が必要です。
図記号は
です。ちなみにLEDの図記号は
です。右上を向く矢印が追加されます。
本章での紹介は以上となりますが、回路には驚く程多くの部品が存在します。もし回路図を見てわからない部品が出てきたら、その都度ネットや本で調べてみてください。
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