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企画作成及び構想設計
新しい製品を設計・開発するにあたり、はじめに行われる工程が企画の作成です。
大手メーカーであれば 「商品企画部」 という部署があり、企画の専門家がマーケットのニーズを調査、消費者のニーズを把握、競合となる他社の状況を調査・分析、関連する特許の調査などを行い、対象となる顧客ニーズにマッチした商品コンセプトを練り上げていきます。また、具体的なデザインや目標性能、販売価格、利益目標、投資額などを明確にしていきます。
これは飲食店などの経営と同じです。
例えば、ラーメン店をオープンする場合、出店地の競合を調査したり、地域によって味の好みが異なるため、その地域の人に好まれる味を調査します。そして、どのようなコンセプトのラーメンを作るのか決めていきます。
「魚介ベースのスープであっさり系のラーメンで女性をターゲットにしよう」「細麺を使って分厚いチャーシューを特徴としたラーメンにしよう」 など商品のコンセプトを練り企画を作成していきます。
また、お店を出すために必要な資金がいくら必要で、1人あたりの客単価がいくらで、1日100名のお客さんが来てくれると想定して、投資したお金は2年で元が取れるなどの計画を立てていきます。
自動車や家電製品など一般消費者向けの製品やモーターなどの工業製品の場合、もう少し複雑だと思いますが同様のことを行います。また、専用の機械装置などの場合、お客さんのニーズを聞いて機械の仕様を決めていきます。従って、どのような製品であれ商品を開発する前に、必ずターゲットとなるお客さんのニーズを調べます。
お客さんのニーズなどを含む商品コンセプトがはっきりした段階からが設計者の仕事です。
コンセプトに基づき、具体的な製品の構造を決めていきます。例えば先ほど例のラーメンですと、「麺は自家製」、「小麦は国内産」、「スープに入れる材料はアジと昆布と・・・」のようにコンセプトに基づきラーメンの構造を具体化してきます。
製品設計の場合ですと、「材質はアルミ合金」、「この部品は購入部品を使って・・・」と要求される内容に対して適切な材質、適切な部品の選定をしていきます。鉛筆を使って具体的な形状、構造、機能を紙に描き検討します。これをポンチ絵といいます。一般的にはポンチ絵を使って、具体的な絵や図にして、他の人に理解できるようにしていきます。
機能が定まらないときは、複数の案を作成します。関係者を集めて意見を求め、アイディアを出し合います。複数のアイディアの中から有力な候補は3次元CADを使ってざっくりと立体化する場合もあります。パソコンの画面内でくるくる回したり、動く部品がある場合、動かしたりしてみて構想するとより具体化させることができます。
これらの作業は設計のプロセスの中で最も重要なプロセスとなります。開発・設計する商品の成功がここにかかっているといっても過言ではありません。
以上のように設計の基礎となる仕様を決めることを構想設計といい、この段階では製品の構造、性能、費用などを決めていく設計作業となります。
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