フィーチャーとは
3D形状は、「フィーチャー」と呼ばれる単位形状の積み重ねで作成します。 そして、フィーチャーには、さまざまなタイプのものがあります。フィーチャーの積み重ねでソリッド形状を作成する方式のことを「フィーチャーベースモデリング」といい、現在のソリッドベースの3DCADの主流となっています。
フィーチャーは「スケッチタイプのフィーチャー」と「配置タイプのフィーチャー」の2種類に大別されます。
スケッチタイプのフィーチャー
スケッチタイプのフィーチャーとは、2次元の図形を押し出したり、回転させることで形状を作成するタイプです。例えば押し出しフィーチャーは図のように2次元の図形を描き、垂直に押し出すことで目的の形状を作るフィーチャーです。
押し出しフィーチャーのように、2次元の図形を元に形状を作成するフィーチャーには以下の種類が存在します。
押し出しフィーチャー
|
長方形や円等のスケッチ断面を描き、その形状に厚みをつけることで立体形状を作成します。 |
回転フィーチャー
|
長方形や円等のスケッチ断面を描き、その形状を回転させることで立体形状を作成します。 |
ブレンド(ロフト)フィーチャー
|
2つ以上のスケッチ断面を繋ぎ合わせることで立体を作成します。 |
スイープフィーチャー |
長さ方向の軌道に沿ってスケッチ断面を押し出して作成します。パイプなど滑らかに断面が繋がる形状を作成することができます。 |
配置タイプのフィーチャー
配置タイプのフィーチャーとは、既にある形状を加工するフィーチャーです。例えば、立体に丸みを付けたり、穴を開けたりするフィーチャーがこれにあたります。
フィレットフィーチャー
|
形状の角に丸みを付けます。ラウンドフィーチャーとも呼ばれます。 |
面取りフィーチャー
|
面取りとは、尖った角をある角度で削ることをいいます。図のように形状の角を斜めに削ることができます。 |
シェルフィーチャー
|
薄肉化するフィーチャーです。一定の肉厚をもって形状を除去します。プラスチック製品や板金製品のように一定の肉厚の製品で良く利用されます。 |
穴フィーチャー
|
形状に穴を開けます。 |
以上がソリッドベースの3D-CADで使われる基本的なフィーチャーです。これらのフィーチャー以外にもさまざまなフィーチャーがあります。以下は、3D-CADソフト(Creo Paramatoric ,Solidworks)で準備されているフィーチャーです。
・Creo Paramatoric
・Solidworks
以上のように、3D-CADで目的の形状を作成するには、CADによって若干操作が異なりますが、これらのフィーチャーの使い方をマスターして作成することになります。
独自開発されたMONO塾の「ステップ式学習プログラム」<法人採用実績:600社以上>
カテゴリーメニュー
スポンサード リンク
フィーチャーとは 関連ページ
- 3DCADをはじめて学ぶ方へ
- 3DCADの種類
- 3DCADを使うメリット
- 3Dモデルの表現方法-ソリッドとサーフェス
- モデリング方式-ヒストリとノンヒストリ
- 履歴の取り扱い方法
- パラメトリック機能
- フィーチャーの親子関係
- 3DCADで形状を作成する順序
- モデルの基準の考え方
- スケッチタイプのフィーチャーの使い方
- スケッチタイプのフィーチャー利用の注意
- スイープ及びロフトフィーチャーの使い方
- シェルフィーチャーの使い方
- フィレットフィーチャーの使い方
- ドラフトフィーチャーの使い方
- アセンブリ
- ボトムアップとトップダウン
- CADの心臓カーネルとは
- ソリッドモデルの表現方法(CSG/Breps)
- モデリング精度(トレランス)
- 3D-CADのファイル形式とファイル互換
- 3D-CADファイルの拡張子