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機械設計エンジニアの基礎知識 | 設計・3DCAD・製図・金型等

流体力学とは

機械工学には様々な分野が存在しますが、その中でも最重要といえるのが流体力学です。流体力学が取り扱う流体とは「気体」と「液体」を指していて、自由に変形できる特徴を有しています。
機械系の学生の科目には「流れ学」と「流体力学」というように、科目名が別に設定されている場合が多いでしょう。

 

この「流れ学」とは流体が運動している状態を学ぶ学問を指しています。また、「流体力学」は流体の力学的釣り合いや運動を解析する学問を指しています。
いずれの場合も、流体を扱っている学問であり、我々の日常生活においても、空気や水との関わり合いは切っても切れません。そのため、流体が関わる現象や技術は我々の生活に非常に重要です。

 

例えば,商用電力である,水力,火力,原子力,風力発電では流体のエネルギーを機械的なエネルギーに変換させています。上下水道,都市ガスなどのパイプを使用した流体輸送も流体力学の応用です。

 

また,機械要素設計でも流体力学の技術は利用されています.潤滑技術,油圧機器などの機器などもそれらの一つです。

 

さらに、鋳造や射出成形など、金属やプラスチックを製造する際には、溶かした金属やプラスチックが、型に流し込まれることによって、部品が製造されます。ここでも流体力学が応用されています。

 

そして、近年では,ロケット開発はもちろん,鉄道やリニアモーターカーなども高速化,騒音防止などに流体力学の技術が用いられています。

 

以上のように、設計者が流体を取り扱う製品や設備などの設計を行う場合、基本知識やより専門的な知識を身につける必要が出てきます。

 

 

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