体積弾性係数と圧縮率
圧力変化によって体積変化する性質を圧縮性といいます。ある物質が圧力pの下で体積Vであった場合、圧力を極わずかに上昇させると、圧力がp+dp、体積がV+dV(ただし,dV<0である)になったとします。
このとき,圧力変化dpが微小であれば,圧力変化dpと体積変化dVとの間には以下の関係が成立します。
ここで,dV/Vは体積変化の割合を示す体積ひずみです。Kは体積弾性係数であり、単位は[Pa]となります。
体積弾性係数Kは大きいほど体積変化がしにくいことを表します。また、体積変化のしやすさを表す圧縮率βというものもあります。これは体積弾性係数Kの逆数になります。