絶対圧とゲージ圧
圧力には、「絶対圧」と「ゲージ圧」の2種類があります。
「ゲージ圧」は大気圧を基準とした圧力です。
大気圧とは
私たちは空気の底に住んでおり、普段感じることはありませんが、空気の重さを体で受けています。そして海面上では、1cm2あたり約1kgfの空気の力(0.101MPa)がかかっています。この海面上で空気から受ける力を1気圧(1atm)といいます。なお、大気圧は、山に登ると、自分の上に載っている空気の量が減るため、小さくなります。
そして、大気圧より高い圧力を「正圧」、低い圧力を「負圧」といいます。
一方、「絶対圧」の場合は、絶対真空をゼロとして圧力を表現します。
図で示しますと、次のようになります。
絶対圧とゲージ圧の関係式 : 「ゲージ圧」=「絶対圧」−「大気圧」
私たちがよく利用する圧力はゲージ圧です。例えば、自転車や自動車のタイヤの空気圧はゲージ圧で示されます。タイヤ内の圧力が圧縮され始めると、圧力計の数値がプラスを示し始めます。