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機械設計エンジニアの基礎知識 | 設計・3DCAD・製図・金型等


洗浄(surface cleaning)

言葉の通りの処理で、金属材料の表面にある汚れを除去して、汚れがない表面にするための作業を「洗浄」といいます。この洗浄は各種表面処理を行う前処理として必ず行われる工程です。この工程は大きく2つに分けることができます。

 

酸洗い(acid pickling)

 

酸洗いは、金属の熱処理によって発生した「焼け」、錆や油などの汚れの除去、表面の活性化のために行う処理です。一般的には、5-10%の硫酸または塩酸を用います。リン酸、ふっ酸、シュウ酸を用いて処理する特殊な場合もあります。また、メッキの前工程で実施され、メッキの乗りが良くなる効果があります。

 

脱脂(degreasing)

 

脱脂はさび以外の表面汚れを取る処理のことを言います。脱脂には溶剤脱脂、アルカリ脱脂、電解洗浄が挙げられます。

 

溶剤脱脂

有機溶剤に浸漬またはその蒸気にあてることで汚れを溶かして除去する処理のことです。

アルカリ脱脂

2-3%の加熱アルカリ水溶液中へ浸漬する処理のことです。

電解洗浄

電気洗浄は脱脂の最終工程であり、アルカリ溶液中で品物を陰極または陽極として分解します。

 

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