生産の視点からの売れる製品とは?
では、売れる製品とは何でしょう?
売れる製品とは、お客様が購入して満足して頂ける製品のことであり、一般的には、顧客満足度で示されます。顧客が満足する製品を作ることができれば、販売を伸ばすことができるでしょう。
では、顧客が満足する製品とは、具体的には何を示しているのでしょうか?
顧客が製品を購入して満足するためには、マーケティングや営業の仕方、アフターサービスなど、さまざまな要素が入ってきますので、考える基準によって表現方法は異なってきますが、生産技術の立場から顧客満足度を表現するならば、次の式で示すことができます。
顧客満足度 = (Q+D+S)/P
Q:品質、D:納期への対応、S:サービス、P:価格・単価
つまり、「品質」、「納期への対応」、「サービス」が高くて、「価格」が安いと顧客満足度を上げることができます。
そのために、生産者は、高い品質、早い納期、良好なサービスを提供できるように、固有技術や管理技術を高めることになります。
また、お客様が求めることができる価格で提供できるように、原価を下げる努力が必要となります。また、先ほど申しました通り、生産活動を続けていくためには、利益を確保することが条件であり、そのためには、
売値>原価である必要があります。
そして、より多くの利益を確保するためには、
- 原価を下げる
- 売上げを増やす
のどちらかとなりますが、ここで、利益確保のための基本原理には、
- 売り値は顧客が決めるもの
- 売れる商品の原価低減
があるため、一般的には、利益上乗せ主義より、原価低減主義がとられているのです。
したがって、設計者や生産技術者は、継続的に固有技術や管理技術を高めることによって、原価低減を目指して利益の確保と顧客満足度を高めていく必要があるのです。
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