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機械設計エンジニアの基礎知識 | 設計・3DCAD・製図・金型等

歯車の表し方

歯車も先ほど解説した「ばね」と同様に一般的に市販品を利用することで対応できるのが良いですが、仕様を満足できない場合は個別で設計することになります。

 

歯車には以下に示すように様々な種類のものがあります。
下表に示す歯車はタイプ別に「平行軸」・「公差軸」・「食い違い軸」の3つに分類されます。

 

 

 

 

歯車の種類

 

平歯車

はすば歯車

やまば歯車

すぐばかさ歯車

まがりばかさ歯車

ハイポイドギヤ

ウォームギヤ

ラックとピニオン

 

(※歯の形は「サイクロイド」と「インボリュート」の2種類が基本的な形状です。)

 

 

歯車の表記方法

 

歯車を図面化する場合、歯先の円は太い実線、歯底の円は細い実線で描きます。そして、ピッチ円は一点鎖線で描きます。

 

 

その他の仕様は、要目表に記載します。
要目表には、歯形、モジュール、圧力角などの情報を記載します。

 

 

平歯車の図面の記載例

 

 

・モジュールとは
 モジュール m は、ピッチ円の直径 ÷ 歯数 で求めることができます。
 モジュールは歯の大きさの指標であり、値が大きいほど歯の大きさが大きくなります。

 

・圧力角とは
 歯車の歯面上のある点で、この点を通る半径線と歯形の接線とがなす角のことです。
 歯車が回転を伝達させる時に働く力の角度となります。
 一般的には、20 と決められています。

 

 

以上、ここまでに「ねじ」「ばね」「歯車」の図面作成方法について解説してきました。これらの部品は、機械を構成する重要な機械要素の代表的なものです。

 

これらの部品は一般に購入することが多いため、作図する必要がない場合が多いですが、個別で製作する場合もあるため、正確な図面作成が必要です。

 

 

ねじは径やピッチ、ねじ山の形状によって性能が変わりますし、ばねは材質や巻き数、径などによって性能が異なります。また、歯車も歯数や歯車の形状によって機械の性能が変わります。これらの部品を正確に製作するためには、正確な図面が必要不可欠です。

 

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