製図に用いる線
実際の図面を見て頂くと分かると思いますが、図面に使われている線には様々な種類があります。
同じ線種や同じ太さを使うと、その線が形状の線なのか、寸法の線なのか分かりにくい図面となります。
従って、線を上手に使い分け図面を分かり易く図示する必要があります。
線の使い方には一定のルールが存在します。
線は、「線の太さ」と「線の種類」で使い分けます。
線の太さ
「線の太さ」は3種類が一般的です。
・極太線
・太線
・細線
「線の太さ」の比率は、極太線:太線:細線 = 4:2:1 となります。
線の種類 |
用途 |
実際の線 |
---|---|---|
太い実線 | 外形線 | ![]() |
細い実線 | 寸法線、引出線、ハッチング | ![]() |
細い破線 | かくれ線 | ![]() |
細い一点鎖線 | 中心線、基準線 | ![]() |
形状を表す外形の線は太い実線を使います。寸法線や寸法線の対象位置を示す引出線には細線を用います。内部にある形状を図示する場合は細い破線を用います。中心線や基準線は一点鎖線を用います。
上図を見て頂くと分かると思いますが、形状を示す線以外は全て細線を用います。これは形状の線と区別するためです。形状以外の線は必ず細線を使うようにします。
以上のように線種を使い分けることで複雑な部品形状でも分かりやすく図示することが可能となります。
あなたは製図についてこのような不安がありませんか?
「何から描いていいのかわからない・・・」
「寸法はどう入れるの?図面記号の意味がわからない・・」
すべての「モノ」は図面をベースに作られます。
そのため、設計者にとって製図は必ず身につけるべき重要スキルです。
もし仕事を進める上で、誤った指示の図面を描いてしまうと・・・
× 読み間違いによるミスが発生する
× 加工費が高くなる、メンテナンスができない
といったような、さまざまな問題を引き起こしてしまいます。
このような問題を引き起こさないためにも
「若手設計者」は、まず最初に製図スキルを身につけることが求められます。
ただ、製図は大学で学ぼうと思うと数十時間かけて学ぶため
初心者が基礎からすべてを学ぼうと思うと現実的に無理があります。
そこで、ものづくりウェブでは、
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こちらの講座を学ぶことで
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といった、さまざまな効果が期待できます。
<お客様の声>
■ R・F様(30代男性)「商用車用廃棄系触媒コンバータ」の設計
悩み
問題があまりない箇所と苦手な箇所があるので、製図の基礎固めをしたかった。幾何公差、溶接が多く使われていて、かつ、苦手意識もあったため解消したかった。
成果
製図の基礎固めができた。苦手意識があり、多く使われていた幾何公差および溶接についても図が多く使われていたためイメージがわきやすく、理解できました。
■ K・I様(50代男性)「電子部品の組立・検査治具」の設計
悩み
40歳になって初めて製図業務に携わり、周りに誰も図面を描く人がいないまま、独学で図面を書いていたので、何が正しいのかがわからない状況で不安がありました。
成果
今まで理解ができなかった、寸法公差や幾何公差、表面性状についてよく分かりました。
■ S・N様(20代女性)「住宅機能金物関係」の設計
悩み
適切な三面図配置や寸法の入れ方が分からない。公差を検討する際に、何に着目すればよいか分からない。
成果
練習問題を解く中では解決できた。「ここを見ればこれが分かる」といったバイブルができた。
こちらは、お客様の声の一部ですので詳しくは案内ページをご覧ください。
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