知識ゼロの初心者でも図面が描けるようになるの?立体から平面へ、平面から立体へ図形をイメージする方法から「はめあい」や「表面粗さ」などの各種記号の使い方を演習を交えて徹底的に学びます!
組立図の書き方
組立図(ASSY図)は複数の部品の組み合せによる図面です。組立図は製品全体を表す図面となります。(組立図は 組図、アセンブリ図、Assy図とも言われます。)
組立図は製品全体を表せるように 正面図、平面図、側面図 の3方向のビューで表し必要に応じてその他の投影図や断面図を追加します。組立図には製品全体の最外形(製品の大きさ)の寸法を記入します。
また、各部品へ引出線を作成してその先にバルーンを飛ばします。バルーン内には下図に示すように数字を採番します。番号は主要な部品からふっていきます。
図面の表題欄には、部品番号・部品名称・材質・数量・質量などを記入します。
部品番号は組立図に飛ばしたバルーンの番号と一致させます。
組立図はいつ作成するのか?
組立図はいつ作成するのか設計者の間でも議論されることですが設計する対象によって変わります。
例えば、先ほどのバルブを私が設計するのであれば、製品の仕様を決めてバルブの最外形を下図のような境界となるボックスをCADで作成します。そのボックス内にバルブの機能として重要な流体が通る通水路、弁の形状、弁棒形状のレイアウト設計(計画図)を行います。
このように主要となる部品間のレイアウトをある程度決めた後に部品設計に移ります。部品設計を進めていきながら都合が悪い部分は再度レイアウトに戻り修正します。「木を見て森を見ず」ではなく、木を見て森を見ての繰り返しです。
従って、このような製品を設計する場合は部品図と組立図はほぼ同時に完成しています。(実際は組立図をきちんと2次元図面に清書するのは一番最後です。) どちらが先かといえば部品図になります。
しかし、全ての製品が部品図から設計するわけではありません。例えばプラスチックの製造にかかせない金型の設計では組立図を先に作ります。組立図を設計した後に、組立図から部品へばらす作業が発生します。金型業者によっては、部品図を作らないところもあるくらいです。
以上より、「組立図はいつ作成するのか?」をまとめると以下のパターンに分かれます。
計画図(レイアウト設計) → 部品図 → 組立図
計画図(レイアウト設計) → 組立図 → 部品図
組立図 → 部品図
対象となる製品によってパターンが異なってきます。但し、いきなり部品から設計する人はいません。設計とは全体と詳細を何度も行き来しながら進めていくものです。
以上、このカテゴリでは、「製図の基礎」について解説してきました。これから図面作成に携わる仕事に就く方にとって、製図は必要不可欠なスキルです。製図は、部品の設計図面を作成するために欠かせない技術であり、多くの企業においては入社後に製図業務を担当することが多いです。
また、製図スキルに自信があることで、より高度な設計業務にも挑戦することができます。このように、製図スキルを磨くことは、仕事の幅を広げるためにも必要不可欠な要素となります。そこで、ここまでに何度か紹介してきました「Eラーニング」の活用をぜひおすすめします。
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