ANSI規格とは
ANSI規格の「ANSI」は「アンシー」や「アンシ」と呼びます。
ANSIとは、アメリカ合衆国における工業規格の標準化を行う機関の一つである米国規格協会(American National Standards Institute)の略称です。
日本の「日本工業標準調査会(JISC)」に似た組織で、ANSI規格はJIS規格に近いものとされています。
ANSIは、米国の規格を決める機関の一つですが、規格作成自体はしません。
代わりに、他の組織であるが規格開発機構(Standards Developing Organizations: SDO)が作った規格を認定したり、米国国家規格として認めたりします。
ANSI規格が適用されている製品は、日本国内にもいくつか流通しています。
例えば、工場で使われるバルブやフランジです。
例えば、バルブの場合は、面間(フランジ間の距離)と呼ばれるサイズがANSI規格で定められています。ANSI規格のバルブが使用されている配管ラインでJIS規格のバルブに交換しようとすると、サイズが合わないといった問題が生じる可能性があります。
また、ほかにANSIが適用されているものとして、管用テーパねじがあります。
管用テーパーねじとは、管と管を接続するために使用されるねじで、先細りのねじ山が特徴的なねじです。
アメリカ管用テーパーねじは、JISのGねじ等とピッチが異なるため、先ほどのバルブと同様に交換の際に、見た目は同じサイズのねじでも、サイズが合わないという問題が生じる場合があります。
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