隅肉溶接(すみにくようせつ)は、JIS-Z-3001-1(2018)で示されている溶接の種類の1つで、「重ね継手」、「T継手」、「角継手」などの2つの面を溶接する場合において、開先(かいさき)を設けずに3角形状の断面を持つ溶接をいいます。
具体的な形状は、以下の3種類の継手が隅肉溶接に該当します。
1.角継手(corner joint)
2つの部品の端面を互いに30°<a<135°の角度で合わせた継手
2.重ね継手(lap joint)
部品がお互いに0°≦a≦5°の角度で平行に置かれ、お互いに重なっている継手
3.T継手(T-joint)
1つの板の端面を他の板の表面に載せて、T形のほぼ直角となる継手
隅肉溶接を図面で指示するときの溶接記号は、下図のとおりです。
隅肉溶接には、その溶接部にそれぞれ「脚長(きゃくちょう)」「サイズ」「のど厚」といった寸法が設定 されています。
・縦方向の脚長と横方向の脚長寸法が違う場合は 「不等脚」
・同じ場合は「等脚」
と呼ばれます。
又、のど厚は、溶接部の強度計算に使用される値です。
隅肉溶接の継手強度の確認は以下の式で計算が可能です。
すみ肉溶接継手の最大せん断荷重[N] = 溶接部の降伏応力[N/mm2]×のど厚[mm] ×溶接線の長さ[mm] ÷√3
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