ラジアルとスラストの意味とは
ラジアルとスラストは、力が働く向きを表す言葉として使用します。
ラジアルとは、回転軸に対して直角方向を表します。例えば、車輪の回転軸に対して、車輪が路面に接する場合は、その接線に直角方向の力がラジアル方向の力となります。日本語では、「半径方向」と呼ぶこともあります。
一方、スラストは、回転軸と同じ方向を表します。例えば、飛行機のプロペラ翼は回転軸に沿って作用するスラスト力によって前に進む事ができるのです。日本語で「軸方向」とも呼ばれたり、軸と言う意味の「アキシアル(axial)方向」とも呼ばれる事があります。
その他に、軸受けの種類を表す際にもラジアルとスラストが用いられます。ラジアルベアリングは、軸と直角方向にかかる荷重を受ける軸受を指し、深溝玉軸受や円筒ころ軸受、アンギュラーボールベアリング、自動調心ころ軸受などがラジアルベアリングに該当します。
※アンギュラ玉軸受は、ラジアル荷重と一方向のアキシアル荷重を同時に支えることができます。両方向のアキシアル荷重を支える場合には、下図のように二つ以上のアンギュラ玉軸受を組み合わせて使います。
スラストベアリングは、軸方向に掛かる荷重を受けながら回転する事ができる軸受のことをさしています。
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