きり穴とは
きり穴とは、機械加工による穴あけ方法のうちの1つで、ドリルで穴を開けることを指します。
穴あけ方法はきり穴の他にも、プレス機による「打抜き」、鋳物の型に初めから穴を開けておく「鋳抜き」や穴あけ後の側面をきれいに仕上げる「リーマ仕上げ」があります。
きり穴を図面で表現する方法は、平面図は穴に矢印を指して「●●キリ」を記載すれば、きり穴の指定が可能です。この表記では、貫通穴になります。
もし穴の深さを指定したい場合は、●●キリの後に、深さを表す記号を記載して深さの数字を記載します。古い図面には、「●●キリ 深サ〇〇」と表示されていますが、2010年のJIS B 0001の改正により、深さを表す記号を使用することになりました。
きり穴の指定方法(JIS B 0001)
※図中に記載されているドリルの先端部を表す三角形は、深さには含まれません。
なお、加工方法である「キリ」を記載せずに、穴の直径の10mmのみを記載した場合は、どのような加工法にするか指定していないことになります。
補足:きり穴と一緒に用いる「ザグリ」や「皿ザグリ」にも記号があります。
表.ザグリの記号と指定方法
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