ポアソン比とは
ポアソン比とは、物体に荷重を加えたときに荷重方向に発生するひずみと、荷重と直角方向に発生するひずみの比のことを指します。
物体を引っ張ると、引っ張った方向は伸びますが、それと直角な方向には縮む作用が働きます。
なぜ引っ張っているのに縮むの?と、理解し難いかもしれません。そんなときはハンカチの端を両手で持ち、引っ張ってみるとイメージしやすいです。ハンカチを下図の様に横に伸ばすと、その直角方向にハンカチが縮む様子が分かるかと思います。
引っ張った方向に発生するひずみを ε(縦ひずみ)、それと直角な方向に発生するひずみを ε(横ひずみ)、ポアソン比を ν とすると、
と表すことができます(※εはイプシロン、νはニューと読む)。ポアソン比は単位のない無次元数です。また、ポアソン比は材料固有の値でもあり、例えば圧延鋼であるSS400は0.3です 。
なお、ポアソン比の詳細を知りたい方はこちらを参照ください。ひずみとは何かという話から、具体的なポアソン比の求め方・計算方法まで解説しています。
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