塑性とは
塑性(そせい)とは、力を加えて変形したものが、元に戻らず変形(ひずみ)が残る性質のことです。
例えば、身近で分かりやすい例で説明すると、「スプーン曲げ」があります。
スプーン曲げでは、小さな角度で曲げると元の状態に戻ることができます。しかし、ある一定の角度以上に曲げてしまうと永久に変形が残ってしまいます。これが塑性です。また、この時の残ったひずみを「永久ひずみ」といいます。
塑性について、もう少し学問的に説明していきます。
材料に力を加えていくと変形していきます。これをグラフで示すと下図のようになります。
そして、ある一定の変形を超えると、力が加わりにくくなります。スプーン曲げでも最初は力が必要ですが、途中から「ぐにゃ」と曲がります。この起点から塑性の領域になります。ちなみに、力を加えてから、その力を取り除くと元に形に戻る性質を「弾性(だんせい)」といいます。
●まとめ
塑性変形・・・力を取り除いても変形が残る
弾性変形・・・力を取り除くと元の形に戻る