剛性とは
剛性(ごうせい)とは、加えた力に対する、「変形のしづらさ」のことです。剛性が高いと、変形しづらく、剛性が低いと、変形やしやすくなります。剛性は、「こわさ」とも呼ばれます。
剛性が低い設計では、さまざまな問題が生じます。余りにも変形しやすい形状では、使いにくかったり、機能を満たさなかったりします。
設計者は、目的の機能を実現できるように、必要に応じて剛性を高める設計が必要になります。特に、曲げに対する剛性が重要であり、このような知識を身に付けるためには、「材料力学」の基礎知識が必要になります。
材料力学について詳しくはこちら
●剛性と強度の違い
剛性は、強度と全く異なるものです。強度は、材料がもつ抵抗の限界のことです。簡単に言うと、「壊れにくさ」のことです。強度が高いと剛性も高くなるように思えますが、必ずしもそうではありません。
例えば、変形しやすくて壊れにくいものとして「バネ」があります。バネは、剛性が低いですが、強度は高くて簡単に壊れません。
強度と剛性をきちんと理解しておかなければ、誤った対策をすることになりかねません。
材料力学について詳しくはこちら