みがき材とは
みがき材とは、鋼材を冷間引抜きや冷間圧延によって成形し、表面の質や寸法の精度を上げた鋼材のことです。平板や丸棒、角材、六角材、配管などでよく使われます。
写真出典:https://www.ogisokogyo.jp/
みがき材は、表面に「つや」があり、滑らかな仕上がりとなっています。また、表面の質感は非常に均一であり、傷や凹凸が少なく、高い寸法精度を持っています。
そのため、高品質な仕上がりを要求される部品や機械加工に使用されます。
なお、先ほど「みがき材」が冷間引抜きや冷間圧延によって作られることを説明しました。
丸棒など棒状の部品を作るときが「冷間引抜き」、板状の部品を作る時が「冷間圧延」です。
それぞれの製作方法の詳細は割愛しますが、冷間引抜きと冷間圧延は、金属を加工する方法の一つであり、金属を冷たい状態で引き伸ばしたり、金属に圧力をかけて薄く延ばしたりしすることです。
みがき材は通常の鋼材価格に比べて割高ですが、使用すると以下の様なメリットがあります。
1.表面がきれいになめらかになる
みがき材は、表面処理をされている為、傷のない光沢のある表面に仕上げられています。
2.寸法精度が決められている
みがき材の寸法には以下に示すJIS規格で、寸法精度が決められています。その為、製品をそのまま、装置に組み込む事ができる為、材料購入者が追加で加工する手間を省くことが出来ます。
なお、実際にみがき材を使用するには、加工後のひずみなど注意が必要です。
みがき材を使って機械部品の設計を行うには、正しい知識が必要です。弊社では切削加工部品の設計が学べるEラーニングを提供しています。詳細は以下よりご覧ください。
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