普通公差とは
普通公差とは、公差の記載がない寸法に対して、一定の水準の等級を取り決める為に使用する公差です。等級は、JISでは精級、中級、粗級、極粗級の4種類があり、それぞれf、m、c、vの記号で表されます。この普通公差は、長さ寸法の他に、角度寸法や面取り寸法についても それぞれ規定があります。
表記方法は、表題欄の中または表題周辺に「JIS B 0405」と公差等級を並べて記載します。
例えば、「JIS B 0405- m」と記載した場合、長さ寸法、角度寸法、面取り寸法、のそれぞれに関して中級(m)の精度で製作することを意味しています。
加工精度を求める図面寸法には、公差を付けて表記するのが一般的です。しかし、すべての寸法に公差を付けてしまうと、非常に読みづらい図面になってしまいます。その為、加工精度を求めない箇所は、公差を付けずに寸法のみを表記します。
普通公差を適用しなければ、公差がなく寸法のみを表記した箇所の加工精度は、読み手(機械加工者)に委ねられてしまうので、ある程度の品質を決めておく必要があります。例えば、図面寸法が22 mmの場合、加工後の寸法が22.1 mmまでを許容するのか、それとも、22.3〜22.4 mmとしても許容できるかによって、機械加工者側の取り扱いに違いが出てしまいます。
このように普通公差は、加工精度の品質を維持する目的で規格されています。
また、普通公差のおかげで図面が簡潔で伝わりやすく、すっきりとした図面になるといったメリットもあります。
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