定格トルクとは
定格トルクとは、モーターやエンジンなどの回転する機械が定格出力を出すときのトルクのことです。単位は「N・m」です。
ここで「定格」とは、ある温度上昇の範囲内で保証される「使用限界」のことです。
定格を超えた条件で使用し続けると、温度が上昇しすぎて故障の原因になるので、注意する必要があります。
例えば、定格出力が750Wのモーターであれば、750Wまで出力を上げて連続運転できるということであり、その限界点で軸を回転させている力が「定格トルク」です。 定格トルクは「全負荷トルク」とも呼ばれます。
次に、誘導モーターにおける定格トルクについて解説していきます。
定格トルクで回転しているときの回転数を「定格回転数」といいます。
モーターは、モーターの先端に機械を取り付けて、何らかの負荷を受けながら回転します。
モーターの回転数とトルクの関係は、以下のグラフのようになります。ただし、このグラフは誘導モーターの特性を示しており、モーターの種類によって異なる特性を示します。
モーター始動時のトルクは起動(始動)トルクと呼ばれ、このトルクより大きい負荷がモーターにかかっていると、モーターは回り出しません。
モーターが回り始めると、回転数が大きくなるにつれてトルクも大きくなります。最大トルクを超えるとトルクが低下していき、最終的に負荷とモーターのトルクが釣り合った点で回転を続けます。
通常は、定格トルク以下で使用するため、結果的に定格回転数と無負荷回転数の間で回転することになります。
なお、 モーターの先に取り付けたファンやコンベアなどの負荷が重くなったり軽くなったりする場合があります。しかし定格トルク以下 では、負荷が変動してもモーターの回転数は大きく変化しません。そのため、安定して運転することが可能です。
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