ノックピンとは
ノックピンとは、2つの部品の位置を合わせて固定するときに使うピンのことです。ノックピンは2つの部品に空けた穴に打ち込んで使います。
例えば、図のような2つの部品の回転を止める場合などで使います。部品Aと部品Bは、インロー構造になっていますが、軸を中心に、くるくると回転してしまいます。
ノックピンを使うと、このような回転を止めることができます。
ノックピンには平行なピンとテーパーがかかったピンがあります。平行なピンは、断面が円形でストレート形状のピンです。これに対してテーパーがかかったピンは、先端に行くにつれて細くなっているピンです。
それぞれ「平行ピン」や「テーパーピン」という名称がJISで定められていますが、現場では ノックピン と呼ばれることも多いです。
平行ピンやテーパーピンは、JIS規格で寸法が決まっています。
例えば、平行ピンはJIS B 1354 で規定されています。A種、B種、C種の3種類が規定されています。(なお1988年にJISが改訂されており、旧JISではA種とB種の2種類となっています。)
また、金型や治具で使われるピンにダウエルピンというピンもあります。ダウエルピンはJIS B 1355またはJIS B 5062で規定されています。