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慣性モーメントとは

慣性モーメントとは、平たく言えば、「物体の回転のしにくさ」のことです。

 

 

これだけでは分かりにくいかと思いますので、用語を分解して説明していきます。

 

まず、慣性モーメントの「慣性」からです。

 

物体には慣性という法則に従った運動を起こす性質があります。慣性とは、外部から力が加わらない限り、静止している物体は静止状態を続け、運動している物体は運動状態を続けるという法則です。

 

身近な例でいうと、電車に乗っているときを考えると良いでしょう。あなたは、「なぜ電車の中でジャンプしても、ジャンプした地点より後ろに着地しないのか?」と疑問を持ったことはないでしょうか。

 

これは、慣性の法則があるため、電車の中にいるあなたが電車と同じ速度で運動を続けているからです。

 

 

また、「モーメント」とは物体を回転させるための力の大きさを意味します。

 

ここまでの話をまとめると、慣性モーメントは、物体がそのままの状態を続けようとする「慣性」と、回転の力を表す「モーメント」が合わさった概念になります。

 

したがって、慣性モーメントは、「止まっている物体の回転のしにくさ」、「回転している物体の止めにくさ」を表すわけです。

 

慣性モーメントは、モーター、発電機、ジェットエンジン、タービンなどの回転体が備わる装置の設計において重要なパラメータです。回転体を扱う場合は、慣性モーメントがどれくらいの数値になるのかに注意して、慎重に検討する必要があります。

 

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