サーボモーターとは
サーボモーターとは、モータの回転運動をより正確に制御し、回転角度や回転速度をコントロールできるモーターユニットです。通常のモータは、ただぐるぐる回るだけの動きしかしませんが、サーボモーターは、高度な角速度制御や発停制御を行うことで、高い精密性のある動きを実現することができます。
サーボモーターは、モータだけでなく、「PLC:programmable logic controller」と呼ばれる機器に命令する信号を制御する装置や、サーボモーターの動きを超精密に制御する「エンコーダー」などを一体としたユニットになっています。1970年代までは直流モータのサーボモーターが主流でしたが、現在は交流モータがほとんどです。
サーボモーターに従属する機器の動きが直線運動であれば、「リニアモータ」、回転運動であれば「回転モータ」という分類に分けられています。
近年では、サーボモーターが産業機械では欠かせない部品となっており、産業用ロボットの関節、工作機械、半導体製造装置、包装装置、搬送装置、自動溶接機など、多くの製造業で稼働する装置に組み込まれています。
特に、高い精密性のある動きとその高速動作により、これまでは人の手でなければできなかった細かい作業も、サーボモーターを組み込んだ装置によって、自動化(省力化)ができるようになっています。
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